書籍紹介
心の病いの治療ポイント:事例を通した理解
心の時代と言われ、心の治療への関心が高まっている。
本書は、精神科医である著者が、
複雑な治療過程をポイント別にわかりやすく記載し、
患者との精神病理の共有を試みる。
境界例の治療ポイント
「病気ですか?」「病名は何ですか?」「治りますか?」「いつごろ治りますか?」「原因は?」など、患者や家族の聞きたい五大質問にどう答えるか。逐語録による具体例を満載。
うつ病の治療ポイント:長期化の予防とその対策
『心の病いの治療ポイント』『境界例の治療ポイント』に引き続き、患者や家族の立場に立って懇切丁寧に解説した《治療ポイントシリーズ》第三弾。
ビジネスマンの自殺の増加など、うつ病は近年ますます増えてきており、関連書籍も多い。
経過や治療法についてはもちろん、本書は特に、薬やうつ病の長期化への予防と対策についても詳述し、前著同様、事例を多く取りあげて、治療者と患者のやりとりを逐語録で示すなど、分かりやすさに重点を置く。
カウンセリングの治療ポイント
心理療法やカウンセリングを行なう上で、セラピストが留意しておくべき最も基本的で重要なチェックポイントを、長年の臨床経験に基づき体系的に網羅する。傾聴・受容・共感・理解などのカウンセリングの重要な概念に光を当てながら、詳細な事例も取り上げ、実際のカウンセリングや治療場面で真に役に立つものを目指した実践の書。
同著者の『心の病いの治療ポイント』の続編、および「治療ポイント」シリーズの姉妹編にあたる。
難事例と絶望感の治療ポイント:治療の壁を越える22の対処法
《治療ポイントシリーズ》第五弾。
神経症・不眠症・うつ病・心身症・統合失調症・人格障害・摂取障害・引きこもりなど、最近増加している治療困難な各種の事例を取り上げ、それらを引き起こす要因を探り、心の病に特有の「具体的な対策」をわかりやすく示した。
また、多くの患者の心に巣くっている絶望感に焦点を当てながら、「患者との波長合わせと共同作業」の実際を、過去の典型的な実例に基づいて紹介した。
心理療法の下ごしらえ 患者の力の引き出し学
料理同様、心理療法も下ごしらえのしかたで治療の成否が変わってくる。
著者は、相談やスーパービジョンを頼まれる中で、心理士の多くが、受容共感路線、精神力動路線、認知療法路線という従来の枠に囚われていて、根本のところを理解していないと感じた。
そこで、これまでの相談内容や臨床経験をもとに、心理療法の根本のところを要約的にまとめたのが本書である。実用性と事例に重点を置き、「具体的にどうしたらいいのか」「なぜこの働きかけが役に立つのか」といったことを逐語録を交えながら詳しく解説し、すぐにでも使えるように工夫した。
従来の教科書では学べない、臨床の知恵にあふれた治療実践書。
仏陀の癒しと心理療法: 20の症例にみる治癒力開発
うつ病、摂食障害、統合失調症など、心の病を治療する鍵は仏教にあった。長年の臨床経験をもとに、治療過程をわかりやすく解説。薬や脳科学にも触れつつ、仏教と精神医療の実際を明かす。
うつ病、摂食障害、自律神経失調症、強迫神経症、統合失調症、境界例などのこころの病に、仏陀の教えはどのように作用するのか。定年をきっかけにうつ病になった男性、リスト・カットを繰り返す女子大生などの実例をもとに詳しく解説した、治療者・患者・家族にとっての待望の書。
統合失調症の治療ポイント:14の治癒例を通しての理解
《治療ポイントシリーズ》第6弾は、完治が難しいとされる統合失調症。
筆者は精神科医40年、臨床心理士24年のキャリアから、治癒改善した14例を挙げて治療ポイントを示す。
治るかどうかは、患者本人・家族・治療者の自覚と治療意欲・工夫にかかっている。その工夫の仕方を、実際にはどうしたらいいのか具体的に示した。
幻聴・妄想・治療拒否に焦点を絞り、その治療のポイントを述べる。医師、患者、家族に読んでほしい本。
心の援助にいかす 精神分析の治療ポイント:
波長合わせと共同作業、治療実践の視点から
好評の《治療ポイントシリーズ》第7弾。
キー概念として、言語化、抵抗、転移、逆転移、防衛に焦点を合わせ、32の事例を使いながら、精神分析から得られる「治療のエッセンス」を対話形式で解説する。特に抵抗や転移・逆転移の意味を一般心理や治療の点から徹底的に詳しく検討、わかりやすく説明した。
常に治療実践を目指し、治療実践から考え、治療実践から吟味する著者が教える臨床での実践方法。
治療者ユングから学んだこと:
ついに完成!著者が長年研究していたユングという治療者に焦点をあて、治療的視点を重視しながら対話形式でユングを論じる初めての試み。ユングの治療例21例を取り上げ、ユングのいう夢と象徴と神話・物語の治療的意義をわかりやすく解説。心理治療の実用書でありエッセイ・感想文、治療体験談。ユングに関する百科事典といった趣を呈している。
心の援助に活かす「夢」の基礎知識:
「夢」とはいったい何なのか
何かに追いかけられる夢、空を飛ぶ夢、乗り物に乗り遅れる夢、
試験のときにトラブルに巻き込まれる夢など、誰もがよく見る普遍的な夢から、
霊的な夢や災害に見舞われる夢、決断や発明・発見を助ける夢、
音楽や絵画に関連する夢まで、夢は毎夜、私達に不思議で刺激的な
さまざまなメッセージを送ってきます。
私たちにとって、夢とはどのようなものなのでしょうか。
精神科医である著者は40年に及ぶ臨床経験の中で、
患者さん達から5万以上もの夢を聴き取り、それらの夢が患者さんの人生にとって
どのような意味を持つのかを具体的に見つづけてきました。
本書では、夢が心の治療という医学的・心理学的な領域だけでなく、私たちが普段
日常生活をしていく上でも、いかに多くの恩恵をもたらしてくれるものであるかを
人類の古代にまで遡る夢研究を紐解きながら考えてゆきます。
夢分析の治療ポイント:
心の病に苦しむ人に役立つ実践と事例
好評の《治療ポイントシリーズ》第8弾。
夢は、心の病を抱えて苦しむ患者の治療を助け、希望を与え、
また患者自身が意識していない重要な何かに気づかせてくれます。
ただし、そのためには、患者にとって適切な夢の解釈や治療をする必要があります。
せっかく素晴らしい夢を見ても、それを有益に利用できないことは多いものです。
「夢を活かす」には、夢の価値を知り、意味を理解し、自分の人生に有益なかたちで
活かすのを助ける援助者が必要なのです。
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